測地線の広がりとヤコビ場

最短線 l0 に直交して出発した測地線たちが,進むにつれて近づくのか・離れるのか。曲率がその答えを決めます。

問題 曲面 M 上のある最短線 l0 に直交する 2 つの最短線 l1, l2 は交わるか?
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平面 ℝ2K = 0

l1, l2 の間の距離
ずっと平行 — 交わらない

球面 S2(r)K = 1/r2 > 0

l1, l2 の間の距離
近づいていく

双曲平面 H2(r)K = −1/r2 < 0

l1, l2 の間の距離
どんどん離れていく

間隔のグラフ Y(s):l0 から距離 s だけ進んだところでの l1, l2 の隔たり

2 S2(r) H2(r) 破線=ヤコビ場 Y(s) の予測

操作

長さはすべて r 単位(曲率半径を 1 とする単位)で測っています。r を変えても図は相似になるので,この 1 枚で S2(r), H2(r) のすべての r を表しています。球面パネルはドラッグで回転できます。

ヤコビ方程式 Y″ + R(Y) = 0

M方程式Y(0)=d, Y′(0)=0 の解
2Y″ = 0Y = d
S2(r)Y″ + Y/r2 = 0Y = d cos(s/r)
H2(r)Y″ − Y/r2 = 0Y = d cosh(s/r)
l1 と l2 が交わる ⇔ Y(s₀) = 0 となる s₀ が存在する。球面では s₀ = πr/2(北極)で必ず交わり,平面と双曲平面では決して 0 にならない。これがヤコビ方程式を解くだけで分かってしまう,というのがこの話の要点です。
実線と破線のずれについて
実線は l1, l2本当の距離で, 球面 cos(D/r)=cos²(s/r)cos(d/r)+sin²(s/r), 双曲面 cosh(D/r)=cosh²(s/r)cosh(d/r)−sinh²(s/r) から厳密に計算しています。 破線のヤコビ場は d が微小なときの近似なので,d を小さくすると 2 本は重なります。 球面では s = πr/2 でどちらもちょうど 0 になります。
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キーボード操作

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